動画は、風返し峠から土浦市の朝日峠に方面に400mほど行ったところの表筑波スカイラインからの動画です。
この付近には複数の八重桜があります。
表筑波スカイラインは、山桜やソメイヨシノがたくさんあり春の花見ドライブとしておすすめです。この時期、ウグイス等たくさんの野鳥のさえずりを聞くことが出来ます。
桜山とい名称は、かつで使用されていた名称でいくつかの生成AIで確認すると「無い」、又は桜川市にあるというような回答がされます。 Googleで検索すると「桜山キャンプ場(閉鎖)」などが出てきます。過去に白滝を取材した時に「名所 桜山」の石碑を見た記憶があったため今回行ってみました。山麓の臼井地区から車で通れる細い林道があり、白滝神社から石碑までは、360m程です。石碑から上の県道笠間つくば線まで約190mです。ここには、大山桜、黄大島桜、赤八重桜等が多数植えられています。4月19日現在、大山桜、黄大島桜はほぼ終了状態ですが八重桜が満開でした。
場所:茨城県つくば市筑波
記念碑には、以下のように書かれています
古来、吉野山と並ぶ桜の名所筑波山を盛にしようと、明治三十四年に筑波山神社が造成した桜山の名所復活を願い、総代一同相議り昭和六十年秋より「おもい川」等の名桜一千本を植樹した。さらに昭和六三年一月三十日の筑波町・つくば市合併を祈念し、同年四月十五日に倉田弘初代市長を迎えつくば市・筑波観光協会・筑波農業協同組合・筑波さくらの会の協力のもとに大山桜、黄大島桜・赤八重桜など五百本を植え植樹祭を行った。年明けて改元のことあり、名所桜山の由来を録し平成の御世の弥栄を祈して碑を建立す。
平成元年一月吉日
詳しいことは、わかりませんが、この場所の東側にキャンプ場(閉鎖)があり、その場所が立ち入り禁止になっています。通行止めの場所のところに砂防指定地域と無断立ち入り禁止の表示があります。周辺の地形を考えると理解できます。また、周辺は斜面で駐車場のスペースが無いこと、林道が狭いこと、県道の出口斜面で鋭角で曲がりにくく危険なこと等安全上の理由でPRをしていないと思われます。おそらく、その代替として平成7年に「筑波ふれあいの里」が整備されたと考えられます。
なお、どこまでが桜山かは不明ですが、「名所 桜山」の碑のすぐ上を県道笠間つくば線が通っています。桜の季節に麓から風返し峠までの笠間つくば線の道路上で最も桜が見事なのがこの場所です。桜の古木がトンネル状になっている場所です。そのすぐ下に桜山の記念碑があります。歩いて道路から眺めると斜面に多数のサクラを見ることができます。なお、場所柄、赤八重桜があるのは少々残念に思われます。
この周辺は、筑波山で最も歴史的に重要な場所と考えられます。明治以前に筑波山の筑波男ノ神、筑波女ノ神を管理していた神社は、麓の臼井地区にあった六所皇大神宮(現在は、六所皇大神宮霊跡)です。六所地区等の人々は、この桜山のあたりを上って御座替祭を行っており古代から神聖な場所でした。また、常陸国風土記や万葉集等に記録がある嬥歌(かがい)の場所と伝わる場所も、この近くの筑波ふれあいの里内にあります。
2024年の筑波山の山桜等は、4月13日に取材しましたが終了に近い状態でした。
その時に、筑波山でも八重桜やしだれ桜があることがわかり、あらためで4月19日に八重桜・しだれ桜を取材しました。
八重桜は中腹に1か所、表筑波スカイラインに1か所の計2箇所、しだれ桜は麓に近い山道に1か所ありましたのでご紹介いたします。いずれも、あまり知られていない場所で駐車場もありませんのでご注意ください。あと数日は見られると思われます。
※上記の写真は、表筑波スカイラインの風返峠から400m程のところの八重桜と筑波山の景観です。なお、本件取材のVRツアーは、現時点で準備中のため公開されていません。